📈 今日のグロース研究
ローンチなしで月商$41,425。伸びた3人が直したのは「棚の1枚目」と「最初の1画面」でした
きょうの結論
「どこに配るか」の話は、もう終わりかけています。いま効いているのは、その場所に来た人が最初に見る1枚と、登録した人が最初に見る1画面を直すことです。
TOPIC 1
Product Huntも叩かず、Xも効かず。効いたのはお店の棚の見せ方でした
粗利がほぼ残る構造を先に作ってから配り始めたので、黒字の広告も止められた。
41,425ドル8月のApp Store売上(本人公開値)
60%ダウンロードのうちASO経由
7.53%7月の課金転換率(17,100→1,287)
スロバキア出身の元Googleエンジニアが、iPhone向けのプライバシーアプリを実働3週間で作りました。3月の初月売上は$66。それが8月に$41,425です。
本人が「日本がApp Store流入の主要ソースになり、数千ドル規模の売上を生んだ」と明言しています。海外の事例ではなく、自分がすでに持っている棚の話として読むべき部分です。
ASO = アプリストアの中での見せ方の調整。1枚目の画像、タイトル、説明文など。「お店の棚の並べ方」に近い。
TOPIC 2
買い切りの人は顧客の54%なのに、売上の79%を出していました
サブスクを正義だと思い込んでいると、この構成は作れない。
価格をほぼ倍にしても購入数はほとんど変わらず、売上が約2倍になりました。しかも高い家族プランはアプリ内に一切表示せず、探して見つけた人だけが買う導線にしています。意図の強い人にだけ高額帯を見せる二層構造です。
本人の言葉は標語のようでした。「完璧なプロダクトより配布が大事」「もっと課金しろ。しかも自分が心地よいと感じるより早く試せ」。
TOPIC 3
摩擦ゼロの登録は、裏返すと「連絡先ゼロ」でした
登録フォームが存在しないのは理論上の最適解に近い。でも誰が使っているか分からない。
64年分の米国株データにAIから質問できるMCPサーバーを公開した人の、6か月の成績表です。1日約800回使われ、インフラ費用は月$50未満。それでも収益は$0でした。
彼が次に入れると言っているのは機能ではなく、認証と無料枠の上限です。理由は「メールを取って、こちらから連絡できるようにするため」。
MCPサーバー = ChatGPTやClaudeのようなAIに、自社のデータを直接つながせる窓口。画面もログインも作らなくていい。
なお「MCP経由の転換率は約3倍」という別会社の数字は、ベンダー自身の発表で絶対値が非開示の相対値のみです。鵜呑みにはできません。
TOPIC 4
63件のコメントが、たった一つの答えに収束しました
「今週チャネルを変えるより、この1ステップを消すほうが効く」が全員の一致点だった。
サイト診断ツールを作った人が、登録12件(うち4件は自分のテスト)・実行3人・再訪0人という数字を正直に出しました。すると63件のコメントがつき、ほぼ全員が独立に同じ場所を指しました。「最初の画面から、空の入力欄を消せ」です。
再訪の口実も機能で作れます。更新・ページ追加・スコア低下をきっかけに再スキャンを走らせ、「ここは改善、ここはまだ」という差分だけをメールで送る形です。
TOPIC 5
共通していたのは、全員が「止める条件」を先に書いていたこと
やり方の設計と同じくらい、やめ方の設計が施策として扱われはじめている。
もう一つ、評価軸の差し替えも効いていました。再生数をやめて「1,000再生あたりのフォロー数」で見ると、良い投稿は約2.0、雑学投稿は約0.3。同じ「バズった」の中に10倍以上の差が隠れていたわけです。
ただし小さな母数で勝敗を宣言しないこと。1枚目のA/Bをきちんと計測していた開発者の実測は、1バリアント約140表示で1.46%対1.42%、判定不能でした。