💡 今日の事業アイデア
利益率72%・1人で週3時間。手書きの数式を「Wordに戻すだけ」のSaaSを、日本の塾向けに作り直す
きょうの結論
海外の数式OCRは、読み取った式を研究者向けの「LaTeX」で返します。でも日本の塾と高校が開けるのはWordだけ。出力先を変える、ただそれだけで別の製品になります。
TOPIC 1
やっているのは「紙を打ち直さなくていい状態にする」だけ
難しいのは技術ではなく、式を打ち直す時間。その時間を消すだけで月額が成立している。
72%直近1年の利益率(掲載値)
667万円直近1年の利益($43,000)
10%超毎月やめていく客の割合
アメリカの開発者が1人で、週3時間だけ手を動かして回しているサービスです。独自のAIは持っておらず、使っているのは普通のWeb開発の道具だけ。それで直近1年の売上は約925万円、利益率72%です。
弱点も数字に出ています。毎月10%超が解約し、しかも悪化中。「集めてはいるが、留まらせられていない」状態です。
LaTeX(ラテフ) = 数式を文字だけで書くための書き方。理系の論文では標準だが、学校の先生はほぼ使わない。
TOPIC 2
日本の職員室が開けるのは、LaTeXではなくWordです
日本固有の差は「UIの日本語化」ではなく、出てくるファイルの形そのもの。
日本の塾や高校でプリントを作っている人が使っているのは、Wordか一太郎です。海外製が返すLaTeXは、そのままでは受け取れません。
逆に言えば「Wordを開いたら数式が数式として編集できる」の一点だけで、別の製品になります。これは翻訳ではなく機能そのものの差なので、海外製が追いつくのに時間がかかります。
TOPIC 3
「問題を作る道具」はあるのに、「紙を資産に戻す道具」が空いている
出版社の製品は自作プリントに対応できず、取り込める海外製はWordに出せない。だから真ん中が空く。
日本語の情報は大量にあります。けれど中身はMathpixの使い方解説、オープンソースの導入記事、先生のノウハウ記事に分かれています。つまり「記事と手順」はあるのに「製品」がない状態です。
検索需要はすでに日本語で存在していて、受け皿だけが無い、ということでもあります。
TOPIC 4
直し方は機能追加ではなく、「払う人」の付け替えです
本家より少ない件数で同じ売上に届くのは、個人ではなく教室の単価を取っているから。
打ち直しの時間がそのまま人件費として痛いのは、個人ではなく塾や学校です。講師が夜の職員室で3時間かけてプリントを作り直しているなら、それは教室にとって明確なコストです。
同じ変換エンジンのまま、払う人を替えるだけで単価と継続率が両方動きます。日本版の営業利益率は42.7%と、本家の72%より低く見積もっています。日本語の手書きは精度が落ちるので、人がチェックする工程を最初から原価に入れる前提です。
MRR = 毎月くり返し入ってくる売上。1回売って終わりの金額とは別に数える。
数字は売主がM&Aプラットフォームに掲載した値と、筆者の推定を区別して記載しています。日本版の売上試算と原価内訳はすべて推定です。詳しい計算過程は下の原文に入っています。