今日の3つ——工場・請求書・納品——はどれも地味です。けれど共通点が一つあります。優れた技術を現場まで運んで動かし続ける仕組みが、どこにもないこと。そして日本には、その素材だけが大量に残っています。
a16zが10月2日に公開した「The Case for the American Manufacturing Asset Class」という記事です。ソフトウェアに投資してきた人たちが、旋盤やマシニングセンタの並ぶ工場を「次の10年の投資対象」と呼んでいます。
Hadrian は RTX 向けの部品で納期遵守率98%、従来のサプライヤーの10倍の速さとされています。印象に残ったのは「ソフトウェアのような限界費用ゼロの抜け道はありません」という趣旨の一節でした。
帝国データバンクの2025年調査では、後継者が決まっていない企業は全体で50.1%。製造業は業種別で最も低いものの、それでも42.4%です。
日本にも技術承継機構やキャディのような会社はあります。ただ、譲り受けた工場をソフトウェアと自動化で作り直し、設計の段階から発注元と一緒に部品を考えるというHadrian型は、まだほとんど見当たりません。最初の一歩は工場を買うことではなく、1つの工場の見積と工程管理をソフトウェアで速くすることかもしれません。
Y Combinator の2025年秋バッチにいる Alder という2人の会社です。作っているのは経理チームのための「AI社員」で、最初の仕事に選んだのが売掛金の回収でした。
止まっている理由を自動で調べ、メールや会計システム、Coupa・Aribaといった購買ポータルの中で処理を進めます。顧客に送るメールは送信前に人が確認して承認します。CEOは Uber で毎週500万人超のドライバーへの支払いを支えていた方です。
発注する側には資金繰りの見直しですが、受け取る側の経理には、入金を確認し、消し込み、遅れていれば確認を入れる作業の件数が増えることを意味します。
しかも日本には、取引先に催促を言い出しにくいという商習慣があります。角を立てたくないので後回しになる。事実確認の丁寧なメールを代わりに書いてくれる存在の価値は、米国よりむしろ大きいのではないでしょうか。
Product Hunt で本日1位(251票)になった ZooWork です。ノーコードの画面や Claude Code、Codex で作ったエージェントを1〜2秒でクラウドに配備し、共有リンク・API・WhatsApp・Slack で相手に渡せます。使われていない間は料金がかかりません。
想定しているのは FDE と呼ばれる人たちです。約1,000件の求人を分析した調査では前年比1,165%増、基本給の中央値は17万〜18万ドル台。S&P Global の調査では、企業のAI導入の42%が本番稼働の前に放棄されています。モデルの性能ではなく、現場に組み込む人が足りていません。
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