📈 今日のグロース研究
セッションの82%がボットだった。CVRが低いのは、LPのせいじゃないかもしれない
きょうの結論
ダッシュボードの誤差には向きがあります。自分のプロダクトは不当に低く、自分の資産は不当に高く見える方向にだけ、ずれていきます。
TOPIC 1
まったく別の3人が、同じ日に「見ていた数字は人間じゃなかった」と書いた
クローラ、稼働監視、リンクプレビュー取得、AIスクレイパー。どれもページを引き、何もしない。
82%サイトAの非人間セッション比率(公開値)
332→1参照ドメイン数と、実際の本物の数
200存在しないURLが返していたステータス
報告した本人が、自分から限界も宣言しています。「ボットと人間の分類はツール側の分類器の出力で、真実ではない。分類器は両方向に間違える。私は2つのダッシュボードが言ったことを報告しているだけで、法則を証明したわけではない」と。自分の数字に先に留保をつけると、かえって信用が乗る——これ自体が今日いちばんの型でした。
TOPIC 2
この誤差はランダムではない。必ず同じ方向へ倒れる
誤差の向きが揃っているせいで、最も取り返しのつかない判断に直結する。
soft 404 = 存在しないページなのに「見つかりました(200)」と答えてしまう状態。ふつうのクロールツールは存在するリンクしか辿らないので、存在しないページを要求することが構造的にない。だから永久に見つかりません。
TOPIC 3
検索クリック33.9倍の正体は、「200本書くこと」ではなかった
強い語で上位10件をカバーすると着地は11位。11位は何も生まない。1,000回やっても算術は変わらない。
33.9倍検索クリック(2月を1としたとき・公開値)
23,000本超稼働している記事の本数
1,601本8月19日に1回のパスで消した記事
いずれも本人の公開値で、第三者による検証はありません。
TOPIC 4
実測値が示すのは「小さい検索語のほうが、全部の指標で良い」
28日インプレッションゼロでリダイレクト、56日で noindex。追加しかしなければ死にページの比率は永遠に上がる。
この運営者には、想定していなかった副次効果もありました。3月まで一度も来たことのなかった相互リンクの依頼が、記事が積み上がった途端にほぼ毎日届くようになったのです。しかも送ってくるのは上場企業、法律事務所、会計事務所。リンク先を審査するのが職務の人たちが、記事が積まれた状態を正当性のシグナルとして読んでいる、という仮説です。
与信や稟議の文化がある日本のBtoBは、この読まれ方とむしろ相性がいいかもしれません。
TOPIC 5
沈黙を破ったのは、説明をやめて動いているところを見せた日だった
原価割れで人が買うのは支払い意思の証明ではない。値上げでCVRが動かないなら、まだ実勢価格の下にいる。
対照的な事例もありました。EC向けの商品写真生成から始めて誰も来ず、「AI UGC」という括りに広げたものの伸びていないサービスです。コメント欄の指摘が的確でした。「store photos は人が仕事として検索する語だが、AI UGC は誰も打たない語だ。ニッチを広げたことで、ターゲティングは大きくならず曖昧になっただけ」。
「AI◯◯」という抽象語に寄せた瞬間に検索需要から切れる、という同じ現象は国内でも起きているはずです。
TOPIC 6
今日やる価値がいちばん高いのは、10分の分母監査と2分のURL叩き
ヘッドレスのフェッチャーはUAを偽装しても、スクロールだけはしない。だからイベントでのフィルタが効く。
もうひとつ、掲載面の話も拾っておきます。Indie Hackers が「Vibe Coding Tools」という週次更新の比較ディレクトリを新設し、30件弱が掲載されていました。新設面は、いちばん空いています。国内に同種の日本語ディレクトリはまだ見当たらないので、掲載される側に回るか、作る側に回るかの両方に空白があります。
そして今日いちばん好きだった投稿は、「332本の被リンクがあると思っていました。1本でした。ついでに、自分のサイトに4週間まちがった記述を載せていました」というものでした。静かに書き換えるのではなく、日付入りの訂正をそのページに掲示する。自分に不利な一次データが最も強い、という型は日本語圏でもそのまま使えます。
値上げの過程をコンテンツにする導線(「今$99、来週$129」を公開する等)は国内でほぼ空白ですが、表示価格の扱いは景品表示法上の二重価格表示に触れ得ます。「通常価格」等の表記を使う場合は実務上の確認をしてから進めてください。