📈 今日のグロース研究
llms.txtの97%は一度も読まれない。ClaudeBotは1,494回サイトに来て、そのために置いた1ファイルだけは0回だった
きょうの結論
自分で置けるものは安い。安いから効かない。AIに引用されるのは、自分のドメインに置いた宣言ファイルではなく、長い時間をかけて他人から参照されてきた本文のほうだった。
TOPIC 1
同じサイト、同じ14日間で起きていたこと
投稿者の言葉。「ファイルを見落としたクローラではなく、そのファイルを要求するコードパスが存在しないクローラなのだ」。
97%1か月まったく取得されなかったllms.txtの割合(13万7千サイト調査)
30万別の検証で使われたドメイン数。有無と引用に相関なし
0回14日間にClaudeBotがllms.txtを取りに来た回数
llms.txt = 「うちのサイトはこういう内容です」とAI向けに自己申告して置いておくテキストファイル。英語圏でいま「とりあえず置くもの」になりつつある。
TOPIC 2
無視されているのではなく、迂回されている
Googleの担当者は、これを昔の「キーワード メタタグ」に例えた。自己申告でいくらでも操作できるものは、だから使われない。
TOPIC 3
代わりに効いたのは、記事にならない「家事」だった
「既定の設定が欲しいクローラを弾いていないか確認するのは、戦略ではなく家事だ。だから誰も記事に書かない」。
②のふるいがそのまま使えます。「明日すべてのAIアシスタントが消えても、これをやるか」。やるなら本物、やらないなら疑ってみる、という判定です。
TOPIC 4
9年で年商1.5億円。「バイラルな日は一度もなかった」
「本当に応答が速いというのは、コストセンターに偽装されたマーケティングチャネルである」。
3つ目が構造的です。ニュースレター配信という領域は、顧客が送信ボタンを押すたびにプロダクトが自分自身を宣伝します。送れば受信箱に入り、公開アーカイブがWeb上に残り続ける。これは施策ではなく事業領域の選び方です。
そして成長チャネルの節に、1行だけこう書かれていました。「LLM経由の獲得も曲線を少し押し上げた。Claudeは私たちのことが好きらしい」。彼はllms.txtを置いたとは書いていません。9年書き続けた結果として、引用されるようになった、という順序です。
TOPIC 5
再生数ではなく「意図あたりの再生」で数える
入口を「短くする」が定説だが、逆に長くしたほうが伸びた。目的は情報収集ではなく「自分向けに調整された感覚」を作ること。
撮影まわりで一番おもしろかったのは、クリエイター専用の隠し画面です。ふだんの画面は白背景で静かなのに、クリエイター版は巨大な虹色の波形が出る。日常使用には不向きでよく、縦型動画でスクロールを止めるためだけに存在します。画面は実用に、素材はドーパミンに、それぞれ別々に最適化するという割り切りです。
TOPIC 6
「Excel」を名前に入れた代償は、交渉ですらなかった
他社が生き残っていることは、安全性の証明ではない。名前を決める前の商標の下調べが、いちばん費用対効果の高い法務支出。
回復の手順まで共有されていました。旧ドメインの契約を最低1年は維持し、ページ単位で新しい対応ページへ転送する。新しいトップページに全部まとめる処理が、改名を恒久的な流入喪失に変える典型パターンだそうです。
3つ並べて引ける線はひとつです。自分で管理できるものは安く、だから効かない。llms.txtは10分で置けるから97%が読まれず、9年ぶんのブログの評判と1年ぶんのドメイン資産は、自分では管理できないぶんだけ重かった。前者は失われようがなく、後者は改名1回で吹き飛びました。