⚡ LAGLESS PORTAL📈 今日のグロース研究2026-09-18 (金)バックナンバー
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llms.txtの97%は一度も読まれない。ClaudeBotは1,494回サイトに来て、そのために置いた1ファイルだけは0回だった

きょうの結論

自分で置けるものは安い。安いから効かない。AIに引用されるのは、自分のドメインに置いた宣言ファイルではなく、長い時間をかけて他人から参照されてきた本文のほうだった。

TOPIC 1

同じサイト、同じ14日間で起きていたこと

ある個人サイトの生ログ・14日分(本人公開) ふつうのページへのアクセス Amazonbot 7,177回 ClaudeBot 1,494回 GPTBot 920回 AIのために置いた /llms.txt へのアクセス AIクローラ計 2回 (どちらもAmazonbot。GPTBotとClaudeBotは0回) クローラは無視していたのではない。何千回も来ていて、そのファイルだけを取りに来ていない。
投稿者の言葉。「ファイルを見落としたクローラではなく、そのファイルを要求するコードパスが存在しないクローラなのだ」。
97%1か月まったく取得されなかったllms.txtの割合(13万7千サイト調査)
30万別の検証で使われたドメイン数。有無と引用に相関なし
0回14日間にClaudeBotがllms.txtを取りに来た回数
llms.txt = 「うちのサイトはこういう内容です」とAI向けに自己申告して置いておくテキストファイル。英語圏でいま「とりあえず置くもの」になりつつある。
TOPIC 2

無視されているのではなく、迂回されている

置いた人が想像していた道すじ サイトのトップ llms.txt を読む 必要なページへ × 実際に起きている道すじ 利用者が質問する 検索の索引からURLを得る その1枚だけ取る この流れのどこにも「索引ファイルを探す工程」が無い。だから読まれない。 加えて、自分で書いた自己申告は、読み手が最も信用する理由のない入力でもある
Googleの担当者は、これを昔の「キーワード メタタグ」に例えた。自己申告でいくらでも操作できるものは、だから使われない。
TOPIC 3

代わりに効いたのは、記事にならない「家事」だった

議論の中で「実際に効いた」と報告された4つ ① robots.txt の許可漏れを見る(いちばん地味で、いちばん効く) 既定の設定で検索系のAIクローラを弾いている構成が実在する。ここが閉じていると他が全部無意味になる ② 主要ページを「質問 → 2文の答え → 詳細」の順に書き直す 引用しやすい塊を意図して作る。明日すべてのAIが消えてもやる価値がある、唯一の項目 ③ 自分のドメインの外に出る 「引用を動かしたのは、モデルが既に信じているソースの中に入ることだけだった」(20年商売をしている人の証言) ④ 計測器そのものを替える AI経由の訪問は参照元なしで「直接」に落ちる。買う気のある質問を20本決めて、毎月同条件で引用率を測る
「既定の設定が欲しいクローラを弾いていないか確認するのは、戦略ではなく家事だ。だから誰も記事に書かない」。

②のふるいがそのまま使えます。「明日すべてのAIアシスタントが消えても、これをやるか」。やるなら本物、やらないなら疑ってみる、という判定です。

TOPIC 4

9年で年商1.5億円。「バイラルな日は一度もなかった」

2017年に副業として開始 → いま年商100万ドル超(本人談) 2017 2021 2026 ARR 100万ドル超 ここに「全部を変えた1日」は無い 本人いわく「バイラルなローンチは無かった」 代わりに置いていたのは3つだけ: 9年ぶんの自分のブログ 人間が即答するサポート 媒体に内在する露出
「本当に応答が速いというのは、コストセンターに偽装されたマーケティングチャネルである」。

3つ目が構造的です。ニュースレター配信という領域は、顧客が送信ボタンを押すたびにプロダクトが自分自身を宣伝します。送れば受信箱に入り、公開アーカイブがWeb上に残り続ける。これは施策ではなく事業領域の選び方です。

そして成長チャネルの節に、1行だけこう書かれていました。「LLM経由の獲得も曲線を少し押し上げた。Claudeは私たちのことが好きらしい」。彼はllms.txtを置いたとは書いていません。9年書き続けた結果として、引用されるようになった、という順序です。

TOPIC 5

再生数ではなく「意図あたりの再生」で数える

学習アプリCoconote(18か月でARR 670万ドル)の内訳 ネタ系の動画 再生 2億回 売上 2万5千ドル 講義室を題材に機能を見せた動画 再生 1,000〜1,800万回 課金転換が明確に高い 数える単位を「再生数」から「再生1,000あたりのプロフィール到達」に替えるだけで、判断が変わる。 同じ会社が出していた、そのまま試せる3つの数字 入口の画面を5枚→13枚 お試し転換 +16% 解約画面で7日延長を出す 27%を引き止め 課金は価値の体験が終わった後 転換が明確に上がる
入口を「短くする」が定説だが、逆に長くしたほうが伸びた。目的は情報収集ではなく「自分向けに調整された感覚」を作ること。

撮影まわりで一番おもしろかったのは、クリエイター専用の隠し画面です。ふだんの画面は白背景で静かなのに、クリエイター版は巨大な虹色の波形が出る。日常使用には不向きでよく、縦型動画でスクロールを止めるためだけに存在します。画面は実用に、素材はドーパミンに、それぞれ別々に最適化するという割り切りです。

TOPIC 6

「Excel」を名前に入れた代償は、交渉ですらなかった

28日でGoogleクリック2,072件。SEOは教科書どおりに成功していた 法務からの連絡 開発者本人へ ドメイン事業者へ ホスティング事業者へ 名前ではなく インフラが人質に 争わずに改名。失ったのはロゴではなく、1年かけて積んだドメインの検索資産だった。 ドメインを変えて5か月、いまも検索ではほぼ不可視のまま 本人の告白:「同じことをしているツールを山ほど見ていた。それが誤った安心感を与えた」。
他社が生き残っていることは、安全性の証明ではない。名前を決める前の商標の下調べが、いちばん費用対効果の高い法務支出。

回復の手順まで共有されていました。旧ドメインの契約を最低1年は維持し、ページ単位で新しい対応ページへ転送する。新しいトップページに全部まとめる処理が、改名を恒久的な流入喪失に変える典型パターンだそうです。

3つ並べて引ける線はひとつです。自分で管理できるものは安く、だから効かない。llms.txtは10分で置けるから97%が読まれず、9年ぶんのブログの評判と1年ぶんのドメイン資産は、自分では管理できないぶんだけ重かった。前者は失われようがなく、後者は改名1回で吹き飛びました。

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