🗽 アメリカ最前線 ①
3週間で評価額が4倍。AIが「電話をかける」「お金を動かす」を始めた日
きょうの結論
AIが見て提案するだけの存在から、自分で発信し、執行する存在へ役割を広げ始めた。日本には電話予約文化・行き場のない再エネ・新NISA後の2,000万口座という、形の違う同じ大きさの余白が残っている。
TOPIC 1
AIが電話をかけ始めたら、評価額が4倍になった
先週にはメールアドレスも付与され、利用者どうしのエージェントが互いに予定を調整し合う機能まで入った。
4倍3週間強での評価額の伸び(報道値)
73万MetaのMuseの初期ダウンロード数
2位Museが米アプリストアで到達した順位
TOPIC 2
日本のほうが、電話でしか受け付けない窓口が多い
参入難易度は★3。電気通信事業法上の位置づけを整理し、既存の電話代行事業者と組むのが現実的な近道。
TOPIC 3
Google・NVIDIA・Anthropicが、探しているのは「空いている電線」
ピーク時の系統利用を90%に抑えるだけで米国全体で76ギガワット分の容量が生まれる、という試算もある。
日本はここで、ねじれた状態を抱えています。九州では太陽光の出力抑制が常態化している一方、北海道・千葉・大阪・九州でAI向けデータセンターの新設が同時進行。作りすぎている電力と足りない電力が、同じ国の中に同時にあります。
デマンドレスポンス = 電気が足りない時間帯に、大口の利用者が使う量をわざと減らして、その見返りにお金を受け取る仕組み。日本では「ネガワット取引」として2017年から制度がある。
TOPIC 4
投票1,147票 対 11票。話すだけで売買するAIが選ばれた
票差は人気投票を超えて、市場が何を求めているかのシグナルとして読む価値がある。
日本は2024年の新NISAをきっかけに個人の口座数が2,000万を超えました。ところが主要ネット証券が出しているのは、条件で絞り込むツールか、おまかせ運用のどちらかです。「自分の言葉で書いた戦略を、AIが常時見張って執行する」型の製品は、まだありません。
業として自動売買を提供するには金融商品取引法上の登録が要ります。推定TAMは約200億円。設計の一歩目は「投資助言に当たらない形をどう作るか」になります。
TOPIC 5
横で起きていたこと:補聴器、統計、そして創作者の市場
3つとも「アメリカでは構造が動き始めたのに、日本では同じ構造が手つかずのまま」という形をしている。
共通しているのは、AIが単に整理したり提案したりする存在から、実際に発信し執行する存在へ役割を広げていることです。そして、その変化が当たる先の歪みは、日本にもう存在しています。