⚡ LAGLESS PORTAL📈 今日のグロース研究2026-09-06 (日)バックナンバー
📈 今日のグロース研究

広告費ゼロ・3か月で月$62,000。Kleoは「作る前」に、48万人を持つ人を共同創業者にしていました

きょうの結論

技術は4週間で追いつけますが、信頼は追いつけません。だから海外の個人開発者は、作りはじめる前に「誰に届くか」を先に確定させています。

TOPIC 1

順番が、私たちの常識と逆でした

ふつうの順番 良いものを作る 届け方を考える 誰にも届かない あとから ここで詰まる 今日の3件の順番 届く先を 先に確定する 作る人を呼ぶ 作る前に お金が入る
いちばん極端な例では、オーディエンスを持つ人を「広告を出す相手」ではなく「共同創業者」にしていた。
$62k3か月で到達した月商(MRR)
48万人共同創業者2人のフォロワー合計
0円かけた広告費。Product Huntも無し

この記事の売上や転換率は、断りのない限りすべて創業者本人の自己申告値です。第三者の監査を受けたものではありません。

TOPIC 2

Kleo — ローンチする前に、現金を集めていました

月$59 月$79 月$99 ライフタイム500枠 4日で完売 次の500枠 9日で完売 標準価格 枠は無制限 早く入った人ほど得をする階段。枠が有限なので急ぐ理由がある
作っている最中に、共同創業者がウェビナーを3本開いて各回$5k超を販売した。宣伝と実演と製品デモが、完全に同じ行為になっている。

エンジニアのCameronさんは、Vercelのテンプレートを土台に4週間でv2を組み直しました。Next.js、Neon、Clerk、Polar、PostHog……全部が既製品の組み合わせで、独自実装はほとんどありません。一方、共同創業者の2人はLinkedInに18万人と30万人。しかもKleoはLinkedIn投稿を書くためのツールで、ターゲットが完全に一致しています。

日本で「インフルエンサー」は、数十万円払って投稿してもらう相手です。持分を渡して一緒に会社をやる相手という発想は、国内でほとんど見かけません。作れる人と、届けられる人が、別々の場所に立ったまま出会っていないのです。

MRR = 月ごとに繰り返し入ってくる売上。$62k MRRなら「毎月およそ970万円」入ってくる状態のこと。
TOPIC 3

SuperX — 投稿のネタを、自社の製品が供給しています

SuperX (自社プロダクト) バズ投稿を 集める 効いた理由を 分解する 自分版を 投稿する ニッチ内を探す 型を取り出す 自分の言葉で 投稿を見た人が7日間の無料トライアルへ。約30%が有料に転換する 増えたユーザーの投稿が、また次のネタになる
「何を投稿するか」で悩む時間が構造的にゼロになっている。ドッグフーディングが、ネタ切れという最大の敵を潰している。

Robさんは2年半で5つのプロダクトを作り、5つとも失敗して稼ぎは合計$0でした。それでもXに作っているものを投稿し続け、失敗をまとめて晒した投稿が20万ビューを記録。翌日そこから$3,000の案件を得ています。いま$23k MRR、有料650人、月次成長20〜25%。

もうひとつ効いたのが動画への切り替えで、リーチが約10倍になったといいます(本人の体感値)。効いた形式は「画面録画に、隅に自分の顔」。国内SaaSのデモ動画は無音かBGMか合成音声が主流なので、ここは明日から差がつけられます。

TOPIC 4

Leadverse — 無料の間口を「狭めたら」数字が上がりました

フリーミアム 誰でも無料で使える カード必須・3日 開始者は減った カード必須・7日 いまここ 転換率↑ 3日では 価値が伝わらない 無料ユーザーが増えるほど、そのまま損失になる コストの約90%がLLMのAPI課金だから
「まず無料で使ってもらう」という2010年代のSaaSの常識は、原価構造が変わったことで前提から崩れている。

チェコのJakubさんは本業のかたわら、夜と週末だけで$3.3k MRR・有料130人超を10か月で作りました。値下げは一度も転換率を改善せず、むしろ安すぎると信頼が落ちて試す前に離脱されたそうです。効いたのは値下げではなく上限を自分で調整できるカスタムプランの追加で、約30人がこれを選んでいます。

LPの改善は5手。①ヒーローセクションの直下に説明動画 ②「私たち」を「私」に変えて顔写真を1枚 ③推薦文を価格表の直前とチェックアウト画面へ ④自前の決済フォームをStripeホステッドへ ⑤デモ予約の導線を追加。③と④は合わせて1時間で終わり、国内の個人開発LPで最も抜けている箇所です。

TOPIC 5

オーディエンスは「作る」ものから「借りる」ものへ

① 隣のニッチへ寄稿する 6本で700名(1本あたり約120名) ② 企画と名簿を物々交換する 1本で約500名・累計10,769名 ③ 共催イベントを開く 1回で1,100名超(当日限定特典が鍵) ④ 相互紹介を毎月予約する 単発にせず半年後にもう一度 ⑤ 期間限定の共同企画「30 Days of Growth」 30人に声をかけ29人が承諾 → 約3,700名が登録(うち約1,700名が新規)
いずれもお金ではなく労力を通貨にしてオーディエンスを買っている。⑤は持分も費用も要らず、必要なのは20〜30人に声をかける手間だけ。

⑤が機能した理由は、はっきりしています。開始日と終了日があるイベントだったからです。常設の企画にした瞬間、この型は効かなくなります。しかも副産物として、30本のケーススタディが恒久的な資産として残りました。

明日そのままできる一手を1つだけ選ぶなら、LPの推薦文を価格表の上に移すこと。1時間で終わり、費用はゼロです。

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