💡 今日の事業アイデア
利益率66%・週3〜5時間で年商約1億円。研究者の「図を作る半日」を、日本の科研費市場で買い取る
きょうの結論
売っているのは絵ではなく「構図を考える時間」です。日本には科研費のポンチ絵という、海外のAI作図ツールが手をつけていない締切があります。
TOPIC 1
従業員ゼロ、週3〜5時間。それで前年比プラス120%で伸びている
英国発、2025年5月創業。研究者向けにAIで科学イラストを組み立てるSaaSです。
66%直近1年の利益率
1.04億円直近12か月の売上
231%年成長率(8月単月は+120%)
いま Acquire.com に $2.2M(約3.2億円・利益の4.7倍)の希望価格で売りに出ています。売り手は「子どもが生まれて海外移住するから」と書いています。
TTM = 直近12か月を合計した数字。決算期をまたいでも「いまの実力」が見えます。
TOPIC 2
絶対王者がいる市場で、後発が勝てた理由は「三角形の真ん中」
後発の一行の説明は「これはこのカテゴリで初めてのAIファースト製品だ」でした。
この分野には BioRender という絶対王者がいます。素材は最高品質ですが、並べるのはユーザー自身です。研究者が奪われていた時間は、素材探しではなく構図を考える時間でした。
後発はそこを丸ごと引き取り、しかも価格を約1/4に置きました。「いいのは知っているが自腹では払えない」層が、そのまま流れ込んだわけです。
TOPIC 3
日本には「科研費のポンチ絵」という、制度が作った締切がある
科研費の新規応募は例年10万件規模。秋になると全国の研究室で同じ作業が繰り返されます。
英語圏のツールは日本語を入れた瞬間に崩れます。禁則が効かず、約物の詰めがおかしく、縦書きもできません。和文誌・学会抄録・講義資料・そして申請書は、全部日本語です。
ポンチ絵 = 研究の全体像を1枚で見せる概要図。科研費の申請書に添えるのが半ば常識になっています。
TOPIC 4
いちばん大事な設計判断は「AIに絵を描かせない」こと
描画は自社のベクター素材で行い、AIには「どれをどこに置くか」だけを言わせます。
SVG = 拡大しても粗くならない図形データ。あとから1要素ずつ動かしたり、ラベルを打ち替えたりできます。
TOPIC 5
日本版の数字:12か月目でMRR約163万円、営業利益率70%
日本側の料金・MRR・原価はすべて推定値です。運営者本人の人件費は含んでいません。
季節性は強く出ます。9〜11月の科研費申請期と2〜3月の学会・年度末に集中し、5〜7月は鈍ります。解約率は月6%想定なので、年払いへの誘導が生命線です。
MRR = 毎月くり返し入ってくる売上。積み上がる代わりに、解約でそのまま減ります。
TOPIC 6
堀になるのは「日本語対応」ではなく「制度対応」
大学の事務処理はカード決済だけでは通りません。ここを無視すると機関契約は1件も取れません。
今日からできる一歩は、知り合いの研究者に一人だけ聞くことです。「この前、論文や申請書の図を作るのに何時間かかりましたか」。答えが「半日」なら、そこに市場があります。