🗽 アメリカ最前線 ①
2,000万ドル調達・18か月で評価額1,000億円。AIが「呼び出す道具」から「席を持つ同僚」に変わった
きょうの結論
今日の3社は、AIを会話に入れる・評価する・財布を持たせるという別々のやり方で、同じ一点を指していました。AIはもう外側の道具ではなく、チームの中にいる参加者として扱う前提で設計され始めています。
TOPIC 1
Slackに正面から挑む「AIに席を与えるチャット」
創業者はこれまでの形を「meat proxy(肉の代理人)」と呼んだ。人間が伝書鳩になる問題のこと。
2,000万ドルAndoが集めた資金(約30億円)
15カ国すでに使い始めているチームの広がり
10億ドル別社Profoundが18か月で到達した評価額
TOPIC 2
日本のビジネスチャットは、すでに4強で固まっている
4社のどこにも「エージェントに席を与える」という設計思想はまだない。
人手不足の中小企業ほど、経理・総務・カスタマー対応で複数のAIを同時に走らせる必要に迫られています。勝負どころは、既存チャットとのログイン連携をどれだけなめらかに用意できるか。
TOPIC 3
「ChatGPTにどう引用されているか」を測るだけで、18か月ユニコーン
ターゲット、ウォルマート、Figma、MongoDBなど500社以上・2,000人超のマーケターが使っている。
GEO(生成エンジン最適化) = 検索エンジンではなく、ChatGPTなどのAIに「引用してもらう」ための対策。SEOのAI版。
TOPIC 4
日本のGEOは「人が目視でチェックする」段階で止まっている
日本語のややこしさ。企業名の表記ゆれ・略称・ローマ字表記は、英語圏の会社がそのまま持ち込んでも当たらない。
この言語の壁がある分だけ、海外の巨人より先に国産が育つ余地がある。
ChatGPTの日本語利用の広がりを考えると、需要は1〜2年でかなり急に立ち上がる。
TOPIC 5
ノートPCを閉じても働き、自分の財布で買い物するAI
日本での現実的な入口は、消費者向け決済ではなく「稟議と承認のワークフローに組み込むBtoB」。
人手不足の中小企業ほど「担当者が席にいなくても仕事が進む」ことへの抵抗は薄いはず。承認を重んじる稟議文化と、AIの自律性をどう折り合わせるかが分かれ目になります。
TOPIC 6
もうひとつ。3万ドルの「ロボティクス版Android」
本体とAIモデルを分けるレイヤー構造への移行が、米国ではもう始まっている。
ほかに、表計算ツールを買ったDatabricks、評価額を1年で3倍の35億ドルに伸ばしたSnorkel AI、電話越しでも消えないAI音声の透かしで なりすましを防ぐDeepMark。特殊詐欺の被害が高止まりする日本には、最後のひとつが他人事ではありません。