作れる人が増えた分だけ、配れる人の価値が上がりました。配る面は、プロダクトより先に、プロダクトと切り離して作れます。
AIコーディングのおかげで「作れる人」はこの1〜2年で急増しました。その結果、作れることの価値が相対的に下がり、配れることの価値だけが跳ね上がっています。
順序が教科書的でした。対象をあえて広く取り、誰が払うかを見てからエージェンシーに絞る。ペイウォール先行をやめて無料トライアルへ。そして営業の開口一番が「御社のクライアント向けのリサーチを無料でやります」です。製品説明から入りません。
国内に、3プラットフォームを横断してトレンドとクリエイターを検索できてAPIも出す事業者は、ほぼ見当たりません。現実的な順序は、まず人力のリサーチ代行として売り、その作業ログをプロダクトに変えることです。
時系列も味わい深いです。2020年2月に副業で開始、9月にサイトと文書を公開、初めての有料顧客は11月で月$186。2社目はさらに半年後で、退職できたのは約3年後でした。本人は「いちばんの困難は忍耐だった」と言っています。
移植すべきは技術ではなく型です。「オープンソースを長く世話する → その読者に有料のSDKやAPIを売る」。この型は、国内でほとんど実例を見ません。
計測も壊れていました。GA4の `page_view` が `config` より先に発火してイベントが丸ごと落ち、5月末から8月中旬まで0と表示され続けていたのです。大きい数字を疑って、分解する。今日の全事例を貫いていたのはこの態度でした。
ローンチ日のミスも共有されていました。アプリがダウンロード可能になる5日前にProduct Huntのリスティングを出してしまい、当日来た人は何も入手できず1 upvoteで終わりました。ローンチ日は作り終わった日ではなく、配布可能になった日から逆算すべきでした。
同じ発想がオンボーディングにも出ていました。ツアーを足すのではなく、aha体験の前の手順を1つ消す。候補はメール確認、プロフィール入力、クレジットカード登録です。3人に画面共有してもらい、初回の価値到達までのクリック数を数えて半減を目標にします。
ショート動画は、再生数ではなく「再生 → ストア/LPクリック」の段差だけを見ます。60秒未満の縦型を自分で2〜3本撮って台本ができてから、初めてクリエイターに渡す順序です。
OSSを世話する、特定のコミュニティに居続ける、人力でリサーチを代行する、無料ツールを1つ置いておく、比較記事を毎週1本積む。どれもプロダクトが完成していなくても今日から始められて、一度持てば次のプロダクトでも使い回せます。
「3プロダクト出して売上ゼロ」の人に足りていなかったのは、4本目のプロダクトではありませんでした。1枚目の配る面でした。
※Virlo・Polotno・Fotobackの数値は、いずれも本人がインタビューや投稿で公開した値と本人推定値です。チャネル別内訳や顧客数は公開されていません。レビュー依頼の置き場所の案は、提案したコメント主自身が「未検証」と明言しています。円換算は概算です。
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