⚡ LAGLESS PORTAL📈 今日のグロース研究2026-09-27 (日)バックナンバー
📈 今日のグロース研究

111本のうち101本が星4.5以上。壊れた評価を「自分のスコア」に置き換えて売った話

きょうの結論

星の数がみんな同じになったカテゴリでは、評価という指標がもう役に立ちません。そこに自分の採点表を置いた人が、その採点の仕組みごと商品にしていました。集めるための道具が、そのまま売り物になっています。

TOPIC 1

星が全部そろってしまうと、選ぶ側は何も分からない

Shopifyの「返品・交換」カテゴリ 237本を採点した結果 126本 = レビューが1件もない 111本 = レビューを読めた その111本の星は、こう固まっていた 101本が 4.5★以上 のこり10本 上位5本だけで、レビュー10,345件の54% 上は貼り付き、下はレビューなし。真ん中に判断材料がない
126本は評価ゼロ、111本はほぼ全部4.5以上。星で選べるカテゴリではなくなっている。
101/111レビューがある本のうち4.5★以上
57%悪い評価の中身は「サポート」の話
875件無料ツール15本の導入。売上は0ドル

やったのは BestAppify というひとり運営者。Shopifyアプリの監視ツールを作っていて、この採点表を無料で公開しました。数字はすべて本人集計の公開値です。

評価の圧縮 = そのカテゴリの星がみんな上に貼り付いてしまい、点数を見ても優劣が分からなくなること。
TOPIC 2

悪い評価の57%は「機能」ではなく「サポート」の話だった

悪いレビューを読んで分類したら 57% サポートの品質について 43% それ以外 比較記事の切り口になる 有料プロダクトの売り文句になる 「機能はどれも同じ。差が出るのは 壊れたあとの返信の速さ」 「あなたのカテゴリも、同じやり方で 毎日見ておきます」 ひとつの数字が、無料記事の見出しと有料商品の約束を同時に作っている
「機能ではなくサポート」という1行が、記事の切り口と商品の売り文句を兼ねている。

コメント欄では、SEOツールを作っている別の開発者が「評価の圧縮はSEOツールでも同じです。成熟したカテゴリの本当の差別化要因は、機能の数ではなく壊れた後の応答速度です」と接続していました。

TOPIC 3

27,115本をクロールして、最後は手で読み直す

毎日クロール 独自スコア 手で読み直す カテゴリ記事 27,115本の アプリと2,495語 星を信用せず 自分で採点する 価格帯も並べて 無料で公開 2026-09-21に 全件を目視 監視サブスクへ($4.99〜$179) 「この人は自分のカテゴリも見られるのか」 売り物は記事ではなく、集める仕組みそのもの 無料記事は商品ではなく「できます」の実演 自動化が安くなった時代に、人間の目をわざわざ工程として設計している 本人の念押し「これを後付けで足すな。初日からパイプラインに組み込め」
クロール → 独自スコア → 手読み → 記事 → 監視サブスク。記事を出し続けるだけで資産が積み上がる形。

日本で考えると、空白はかなり大きいです。kintoneのプラグイン、freeeのアプリストア、LINEミニアプリ、Chrome拡張。どのストアでも同じ「星の圧縮」が起きている可能性がありますが、国内ストアの実測はまだ誰もやっていないように見えます。

TOPIC 4

掲載の申請を、ブラウザのフォームから取り上げた

これまで LaunchOnIt がやったこと 開発者 ブラウザ 掲載サイト 開発者 エージェント 掲載サイト 手でフォームを埋める = ただの摩擦 MCPのツールコール IDEから離れずに出せる 本人の言葉「ディレクトリは静的なサイトではなく、APIの口として振る舞うべきです」 ただし開ける前に、1日あたり上限と重複検知を先に作らないとスパムで壊れる
機能追加ではなく「獲得の入口をどこに置くか」の変更。開ける側が増えるほど、審査を持つ媒体の価値が上がる。

反応は20 likes(公開値)で、この経路からの提出数や成約は未公開です。効果の大小はまだ判断できません。面白かったのはコメント欄で、エージェント経由の提出が広がったときのレート制限と品質ゲートが、すでに議論されていた点です。

MCP = AIの道具箱に外部サービスを差し込むための共通の口。人がブラウザを開かなくても、AIがそのサービスを直接操作できるようになる。

国内はほぼ空白です。SaaS掲載サイト、アプリ紹介メディア、地域ビジネスのディレクトリ。「申請フォームを持っている媒体」はどこもMCPを出していません。逆に「申請をエージェントに代行させる側」のツールも見当たりません。

TOPIC 5

無料ツールの勝敗は、もう「ゲートの位置」で決まっている

無料ツールを置く前に、線をどこに引くかを決める 作る 持ち帰る とっておく みんなで使う 15ページのPDF 登録なしでOK 保存・再編集 共有リンク・チーム ここに線を引く(先に決める) 先に決めた人(RevPages) 決めずに作った人 月1,300回検索される言葉を1つ選び、 15ページの提案書を作れる道具を無料公開 無料ツールを15本つくり、 875インストール。売上は $0 開示された一言「無料の層と払う層は、別の集団でした」
無料ツールを置く戦術はもう主流。分かれ目は「作るかどうか」ではなく「無料と有料の間のどこに線を置くか」。

測るのは3つだけです。リピート作成率、アカウント作成率、料金ページへの遷移率。とくにリピート作成が起きているかが、「続くニーズ」と「一度で終わる用事」を分ける信号になります。

日本に置き換えると素材は山ほどあります。見積書、稟議書、業務委託契約書、企画書、教育計画書。国内はいまもPDFやExcelの静的な配布が主流で、「ブラウザで完成させて持ち帰れる道具」にしている例は薄いままです。

もうひとつ、今日いちばん実務的だった学び。設定フラグではなく、出力物をエンドユーザーとして開いて確認すること。「写真なし」の設定が真なのにPDFに顔写真が残る、という類の事故は、フラグを見ている限り永久に見つかりません。

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