⚡ LAGLESS PORTAL📈 今日のグロース研究2026-09-10 (木)バックナンバー
📈 今日のグロース研究

$60の動画1本で新規150人、自分の胸に$16,000。広告枠を「買う」のをやめた3人の型

きょうの結論

作ることが安くなったぶん、詰まっているのは「見つけてもらうこと」と「最初の5分」だけになりました。今日の3人は、そこを広告枠を買って埋めるのではなく、値付けと計測の仕組みごと自分で作っていました。

TOPIC 1

$60でクリエイターに1投稿してもらったら、150人が登録した

$60でクリエイターに1投稿 約20,000再生 400超のサイト訪問 150人が登録 見られた押した登録した 1人あたり $0.4
この1回で「クリエイターマーケティングの捉え方が完全に変わった」と本人は書いています。
150人$60の1投稿で増えた登録
$0.41人あたりの獲得コスト
110本2人チームが回す1週間の投稿数

投資する側に7年いて、50社以上の立ち上がりを見てきた人が、自分で健康習慣アプリを作り始めました。いまは合計で年$150,000超(月約$13,000)。その転換点が、この$60でした。

TOPIC 2

フォロワー数で選ばない。台本も渡さない

よくあるやり方 この人のやり方 フォロワーが多い人を選ぶ 台本を渡して読んでもらう 再生数で成果を見る エンゲージ率が高い人を選ぶ 台本は渡さず作風に任せる 1投稿あたりの登録数で 成果を見る
理想の顧客に近い人を1人見つけたら、レコメンドから「似た作風の人」を数十人掘り出します。

日本のアプリ系ショート動画は、いまも「機能デモ15秒+ダウンロードリンク」という広告然とした形が主流です。台本を渡さないというだけで、出てくる映像の手触りが変わります。

エンゲージ率 = 見た人のうち、いいねや返信をした人の割合。フォロワーが少なくても、ここが高い人のほうがよく効きます。

もうひとつ、この人が毎回やっているのが「機能を出すたびに90秒の自撮り動画を撮る」ことです。何が問題で、何を解決したのかを自分の声で90秒。日本では、機能追加はテキストのリリースノート1本で終わるのが普通です。

TOPIC 3

週110投稿の正体は、月曜の1ブロックだった

月火水 木金土日 作る 集める集める集める 集める集める集める 先週の数字を見て、効いた型を判定 → 翌週の約110本をまとめて予約 他人の投稿の型をスクショで貯める → それが翌週の月曜の素材になる
作る時間と集める時間を、曜日で物理的に分けています。

遅発診断のADHD当事者向けニュースレターを、2人チームで18か月。無料購読36,000人、$10/月の有料購読830人。週110投稿・月間400万回超の表示という数字は、機械的な量産ではなく前倒しの仕込みでした。

配分も決めてあります。60%は勝ちパターンが分かっている型、40%は実験。実験が少なすぎると、勝ち型は数週間でアルゴリズムに焼かれて死ぬからです。

なお、この人が予約ツールを入れたのは手動で1年投稿し続けた後でした。「どの型を量産する価値があるかを先に知る必要があった」からだそうです。順序を逆にすると、外れ型を大量生産することになります。

TOPIC 4

リンクは1投稿目ではなく、3投稿目に置く

投稿1リンク無し 投稿2(返信)まだリンク無し 投稿3(返信) ここでリンク 1時間後10〜30分後 リンクが出る頃には、表示と反応がもう積み上がっている
ほとんどのプラットフォームは、外部リンク付きの投稿の配信を絞ります。その順番を入れ替えるだけの話です。

書く内容を1文字も変えずに検証できて、しかもコストがゼロです。実運用はThreadsですが、LinkedIn・Instagram・Substack Notesでも同じ理屈が使えると明記されています。Xやnoteでも構造は同じはずです。

週110本の中身も無秩序ではなく、目的の違う4種類を並走させています。①リンクもCTAも入れない純粋な共感投稿 ②1投稿で完結するミニ解説(フック→短い科学的説明→コツ2〜3個) ③この遅延リンクのスレッド ④1号につき4〜5本の「中身の先出し」。

②が日本語圏ではほぼ空白です。国内は「告知投稿」か「短い共感投稿」の二極に寄っていて、1投稿で完結する解説型がすっぽり抜けています。

TOPIC 5

自分の身体10か所を、競り上げ式の広告枠にした

右胸の入札額(第三者まとめ・9月9日時点) $1,000 $2,000 $4,000 $8,000 $16,000 開始2倍2倍 2倍2倍 抜かれた人には、決済手数料を引いた額が自動で返る
価格が跳ねるたびにスクリーンショットが出回るので、入札の更新そのものがコンテンツになります。

ひとりで36個のプロダクトを作ってきた開発者が、9月19日のフィットネス大会に出るにあたり、身体10か所を広告枠として競りにかけました。第三者のまとめでは、9月9日時点で合計$60,000超の入札が入っていたそうです(本人が発表した確定売上ではありません)。

仕組みは4つの部品でできています。①$1,000スタートで、上書きは必ず現在価格の2倍 ②抜かれたら自動返金 ③部位ごとのクリック数を公開ダッシュボードで見せる ④秒単位のカウントダウン。③は自分が運営している解析プロダクトのデモも兼ねています。

日本でやるなら、変えるのは2点です。開始価格・倍付けルール・返金額・掲出期間を申し込みボタンより前に書くこと。そして掲出先を身体ではなくウェア・ゼッケン・自転車のフレームにすること。本質は「競り上げ・自動返金・スポンサー別の計測」の3点なので、場所は変えても成立します。

TOPIC 6

集客を足す前に、65%の離脱を直す

新しい集客を足す 登録する 使い始める(35%) 増やす残った人 ここが穴 途中で65%が離脱 先に直すのは、こちら
ある不動産管理SaaSの実測です。集客の議論の前に、ここが空いていました。

同じ会社は、84,000ページの自動生成SEOで週7万インプレッション・クリック率約0.8%、広告は80件超の訪問で転換ゼロでした。それでいて、登録の途中で65%が抜けていたのです。

今日の3つに共通していたのは、結局「順序」でした。作ってから流通を考えるのではなく、流通を考えてから作る。投稿してから分析するのではなく、分析してから投稿する。リンクを先に出すのではなく、あとに出す。集客を足す前に、離脱を直す。

どれも新しい概念ではありません。ただ、これを運用のルールとして固定している人が、海外にはちらほらいて、日本にはまだあまり見当たらない。それが今日いちばんはっきり見えた差でした。

※オークションの入札額は第三者まとめによる途中経過であり、確定売上ではありません。売上・購読者数は本人発表の数字です。

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