作ることが安くなったぶん、詰まっているのは「見つけてもらうこと」と「最初の5分」だけになりました。今日の3人は、そこを広告枠を買って埋めるのではなく、値付けと計測の仕組みごと自分で作っていました。
投資する側に7年いて、50社以上の立ち上がりを見てきた人が、自分で健康習慣アプリを作り始めました。いまは合計で年$150,000超(月約$13,000)。その転換点が、この$60でした。
日本のアプリ系ショート動画は、いまも「機能デモ15秒+ダウンロードリンク」という広告然とした形が主流です。台本を渡さないというだけで、出てくる映像の手触りが変わります。
もうひとつ、この人が毎回やっているのが「機能を出すたびに90秒の自撮り動画を撮る」ことです。何が問題で、何を解決したのかを自分の声で90秒。日本では、機能追加はテキストのリリースノート1本で終わるのが普通です。
遅発診断のADHD当事者向けニュースレターを、2人チームで18か月。無料購読36,000人、$10/月の有料購読830人。週110投稿・月間400万回超の表示という数字は、機械的な量産ではなく前倒しの仕込みでした。
配分も決めてあります。60%は勝ちパターンが分かっている型、40%は実験。実験が少なすぎると、勝ち型は数週間でアルゴリズムに焼かれて死ぬからです。
なお、この人が予約ツールを入れたのは手動で1年投稿し続けた後でした。「どの型を量産する価値があるかを先に知る必要があった」からだそうです。順序を逆にすると、外れ型を大量生産することになります。
書く内容を1文字も変えずに検証できて、しかもコストがゼロです。実運用はThreadsですが、LinkedIn・Instagram・Substack Notesでも同じ理屈が使えると明記されています。Xやnoteでも構造は同じはずです。
週110本の中身も無秩序ではなく、目的の違う4種類を並走させています。①リンクもCTAも入れない純粋な共感投稿 ②1投稿で完結するミニ解説(フック→短い科学的説明→コツ2〜3個) ③この遅延リンクのスレッド ④1号につき4〜5本の「中身の先出し」。
②が日本語圏ではほぼ空白です。国内は「告知投稿」か「短い共感投稿」の二極に寄っていて、1投稿で完結する解説型がすっぽり抜けています。
ひとりで36個のプロダクトを作ってきた開発者が、9月19日のフィットネス大会に出るにあたり、身体10か所を広告枠として競りにかけました。第三者のまとめでは、9月9日時点で合計$60,000超の入札が入っていたそうです(本人が発表した確定売上ではありません)。
仕組みは4つの部品でできています。①$1,000スタートで、上書きは必ず現在価格の2倍 ②抜かれたら自動返金 ③部位ごとのクリック数を公開ダッシュボードで見せる ④秒単位のカウントダウン。③は自分が運営している解析プロダクトのデモも兼ねています。
日本でやるなら、変えるのは2点です。開始価格・倍付けルール・返金額・掲出期間を申し込みボタンより前に書くこと。そして掲出先を身体ではなくウェア・ゼッケン・自転車のフレームにすること。本質は「競り上げ・自動返金・スポンサー別の計測」の3点なので、場所は変えても成立します。
同じ会社は、84,000ページの自動生成SEOで週7万インプレッション・クリック率約0.8%、広告は80件超の訪問で転換ゼロでした。それでいて、登録の途中で65%が抜けていたのです。
今日の3つに共通していたのは、結局「順序」でした。作ってから流通を考えるのではなく、流通を考えてから作る。投稿してから分析するのではなく、分析してから投稿する。リンクを先に出すのではなく、あとに出す。集客を足す前に、離脱を直す。
どれも新しい概念ではありません。ただ、これを運用のルールとして固定している人が、海外にはちらほらいて、日本にはまだあまり見当たらない。それが今日いちばんはっきり見えた差でした。
※オークションの入札額は第三者まとめによる途中経過であり、確定売上ではありません。売上・購読者数は本人発表の数字です。
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