「毎週かならず話す人」のそばには、毎週かならず素材が生まれる。米国の教会向けSaaSは、その一点だけで創業1年・年商4,284万円になった。日本で同じ形が空いているのは、教会ではなくお寺の法話です。
海外の会社の売買サイト Acquire.com に出ていた案件です。顧客は101〜250の教会、1教会あたり月9,400〜23,000円。外からお金を集めずに、1年でここまで来ています。
SNSの道具はいくらでもあります。それでも続かないのは、投稿の中身を毎回ゼロから考えなければならないからです。このSaaSは、そこを「もう話してある言葉」で埋めます。
だから狙うべきは、道具の性能ではなく「毎週かならず話す職業」です。説教、法話、授業、講演、朝礼。話す人は忙しくて編集できません。
日本のキリスト教会は数千しかなく、天井が低すぎます。そこで置き換えるのがお寺の法話です。約7万7,000か寺のうち2割超が住職不在という危機感が、そのまま「若い世代に届く発信をしたい」という動機になっています。
元僧侶がSNS運用を手がけた観光寺院では、「SNSを見て来た」という参拝者が5割を超えた例も報告されています。
門前の掲示板標語、季刊の寺報、高齢の檀家が使う唯一のアプリであるLINE、そして彼岸・お盆・報恩講という全国共通の行事カレンダー。汎用のSNSツールでは絶対に作れないものばかりです。
2026年4月に始まった「AI副住職くん」は月1万円で30機能を持つ強い相手です。ただし法話の文章をAIに書かせる方式で、住職が実際に話した動画や音声から作るパイプラインは持っていません。
ここが分かれ目です。僧侶の側には「AIに法話を書かせること」への慎重論が根強くあります。だから日本版の寺院向けSaaSは、AIが創作せず、住職の言葉の抜き出しと整形だけをして、公開前に住職が承認する——という設計そのものを売りにします。
料金は月3,980円(LITE)/7,980円(STANDARD)/14,800円(PRO)。SNS運用代行の月2〜5万円に対して3分の1から6分の1で、説明しやすい水準です。24か月目で285寺・月商約192万円、粗利率85.1%という試算になります。
そして今日からできる一歩は、道具を作ることではありません。近所のお寺に行って「法話を録らせてください。1週間分の投稿を作って無料でお渡しします」と言うことです。10か寺に声をかければ、3か寺は話を聞いてくれます。
※日本事業の料金・契約数・月商・粗利率はすべて推定値です。元サービスの正確な名称や料金体系は会員限定情報のため確認できていません。
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