💡 今日の事業アイデア
利益率80%・年成長88%。日本で年1,827億円が消える詐欺の入口は「1枚の写真」なのに、日本語で答えを返す道具がない
きょうの結論
写真を検索エンジンに投げ返すだけのアプリが利益率80%。日本には検索する「道具」はあっても、結論と次の一手まで日本語で返す「答え」が無い。そして入口はLINEにある。
TOPIC 1
利益率80%は「何を作らなかったか」で決まっている
クロールもインデックスもモデル学習もしていない。だから売上がほぼそのまま利益に近づく。
80%直近12か月の利益率(公開値)
88%年間成長率(公開値)
11万DL累計ダウンロード数
海外のM&Aマーケットプレイスに出ていた、フランス発の小さなiOSアプリです。やっていることは送られてきた写真をGoogle・Bing・Yandex・TinEyeに投げ返すだけ。それでも年間784万円が残ります。
逆画像検索 = 手元の画像を投げると、同じ画像や似た画像がネットのどこで使われているかを教えてくれる仕組み。「この顔写真、他でも使われていないか」を調べる道具です。
TOPIC 2
日本では、その手前で年1,827億円が消えている
被害の発生を遡ると、ほぼ必ず「1枚の画像」に行き着く。そこに30秒で介入できる余地が残っている。
日本のマッチングアプリ市場も2025年に1,023億円まで伸び、使用時間は世界トップとされています。出会いの総量が増えれば、そこに紛れ込む偽物の総量も増えます。
TOPIC 3
日本にあるのは「道具」だけで、「答え」が無い
道具はある。しかし道具は、使いこなせる人のためのものでしかない。
TOPIC 4
返すのは検索結果ではなく「根拠カード」。しかもLINEで
事実を並べられると、人は自分で考え始める。断定されると反発する。だから事実だけを返す。
そして日本独自の勝ち筋がもう一つあります。家族共有モードです。ロマンス詐欺の当事者は周囲がどれだけ止めても聞き入れませんが、家族は「証拠」を欲しがっています。「同じ顔写真が、別の名前で、8つのサイトに、2019年から使われている」という1枚のPDFは、説得の材料になります。当事者ではなく、心配している人に売る。このポジションは英語圏のアプリが一切取っていません。
TOPIC 5
「作らないもの」を先に決めると、それが参入条件に変わる
制約は機能を減らす判断に見えて、実は法人顧客と組むための入場券になっている。
この記事は法的助言ではありません。実際に事業化するときは、個人情報保護法・肖像権まわりの専門家の確認が必須です。
TOPIC 6
月480円の理由と、12か月後の姿
法人が売上の45%を占める設計。B2Cで積んだ照合実績が、そのまま法人営業の資料になる。
元サービスの利益率80%に対し、日本版の想定は営業利益率57%です。差はほぼ広告費で、この費目を止めれば67%まで戻ります。言い換えると、この事業の利益率は「どれだけ自然流入を作れたか」でほぼ決まります。
今日からできる一歩は、開発をしないことです。SNSで「画像の裏取りを無料でやります。先着10名」と告知し、GoogleレンズとTinEyeで手作業で調べてPDF1枚にまとめて返す。10件やり終えたときに一番しんどかった工程だけが、自動化する価値のある部分です。