💡 今日の事業アイデア
利益率70.8%・7年半で170社。営業ゼロの「ふりかえりSaaS」を、日本のKPT文化でやるなら
きょうの結論
日本には「1on1ツール」も「サーベイ」も強い競合がいるのに、ふりかえり専用のSaaSだけが存在しません。KPTという共通語彙と、月額最低9万円という価格の壁が、そのまま空席になっています。
TOPIC 1
伸びていないのに、7年半つぶれていない
急成長ではなく「業務に埋め込まれたこと」が、営業なしの7年半を支えている。
70.8%直近1年の利益率
8,466万円年換算収益(ARR)
0%年間成長率
ドイツの小さなチームが2019年から続けているB2B SaaSです。営業チームは一人もいません。それでも170社が毎月払い続けています。
普通なら見向きもされない「成長率0%」ですが、裏を返すと7年半、誰にも真似されず、誰にも解約されずに回っているということです。
ARR = 1年ぶんに直した売上のこと。「いま月400万円なら年4,800万円」と数え直した数字。
TOPIC 2
売っているのは付箋ボードではなく、「決めたことが忘れられない仕組み」
ボードは無料でも作れる。売り物は「時間が経つほど効いてくる」右半分のほう。
多くの現場では、ふりかえりで決めたことが翌週には忘れられます。ボードは閉じられ、議事録はチャットの奥に流れていきます。
このサービスは、決まったことを次回の画面の冒頭と、担当者の1on1のアジェンダに自動で持ち越します。単体ツールの寄せ集めでは再現できない一点です。
ふりかえり = チームで定期的に集まり「うまくいったこと・困っていること・次に試すこと」を出し合う会のこと。
TOPIC 3
日本の棚は2つ埋まっていて、1つだけ空です
「ふりかえり KPT ツール」で検索すると、出てくるのは製品ではなく解説記事ばかりだった。
1on1ツールもエンゲージメントサーベイも、日本は明確なレッドオーシャンです。そのまま3機能を持ち込むと、たぶん負けます。
ところがふりかえり専用の製品だけは、探しても出てきませんでした。しかも日本には KPT・YWT という独自の型と、膨大な実践記事の蓄積があります。
KPT = Keep(続けること)/Problem(困っていること)/Try(次に試すこと)の3つで書き出す、日本で事実上の標準になっているふりかえりの型。
TOPIC 4
10人のチームが「月9万円」を払えないという壁
小さなチームは、価格の側から市場に入れなくなっている。そこが空席になる。
Wevoxは1人あたり月600円ですが、150名未満でも月額最低9万円がかかります。10人のチームが自分たちの状態を測りたくても、実質的に手が届きません。
「1チーム月5,000円・人数無制限・日本語のKPTテンプレ入り・国内保管」というポジションは、きれいに空いています。部長決裁で通る金額でもあります。
TOPIC 5
売上が増えても、原価がほとんど増えない
重い計算も特殊な機械学習も無い。だから利益率が高いまま残る。
技術的には「共同編集できる付箋ボード」+「時系列のデータモデル」+「チャット通知」の3点だけで、3〜4週間でMVPが作れる構成です。
唯一の罠は、リアルタイム同期を自前で作り始めることです。ここに手を出すと3か月コースになります。
MRR = 毎月くり返し入ってくる売上のこと。1回きりの売り切りは含めない。