今日の事業アイデア
「更新のお知らせ」を、いまも はがきで送っている業界があります
きょうの結論
保険の代理店は、1年で16,114店も消えました。生き残った店の「更新のとりこぼし」と「もう1本の提案」を自動でやる道具は、海外では月3万円で売れています。日本には、まだありません。
TOPIC 1
1年で16,114店が消えた。残った店は、人を増やせない
数が減っているのに、残った店ほど「少ない人数で売上を守る」必要が強まっている。
2025年度末の損害保険代理店は124,024店。前の年から16,114店、率にして11.5%減りました。過去いちばん大きな減り方だそうです。
しかも残った店は、副業でやっている店が81.9%、個人の店が36.4%。営業も事務もひとりでこなす、とても手薄な体制です。人は増やせない。でも売上は守りたい。この状態こそが、道具を買う理由になります。
乗合代理店 = 1社だけでなく、いくつもの保険会社の商品を並べて売れる店。扱う商品が多いぶん、「誰に何をまだ提案していないか」の管理がいちばん大変になる。
TOPIC 2
海外の道具は、こういう順番で動いています
いちばん大事なのは、AIが書いた文をそのまま送らないこと。人がはさまる設計が、そのまま法律への答えになる。
海外ではInsuredMineやAgencyZoomというサービスが、これを月200〜350ドル超で売っています。代理店の売上は「新しいお客さんを取ること」より「いまのお客さんに続けてもらうこと」で決まるので、この道具は一番痛いところに直接あたります。
クロスセル = すでに何かを買ってくれた人に、もう1つ別のものをすすめること。火災保険に入っている人に、家族が増えたタイミングで生命保険の見直しをすすめる、といった提案。
TOPIC 3
すでにあるシステムを、置きかえない
置きかえないから、乗りかえの手間もお金もかからない。導入をことわる理由が減る。
日本にも保険代理店向けの管理システムはあります。ただし調べたかぎり、それらは「契約台帳をきちんと持つ」ところまで。更新の時期に合わせて自動でお知らせを出したり、AIが次に提案する商品を選んだりする機能は見あたりませんでした。
だから、置きかえるのではなく、上に載せる。まっさらな空き地ではないけれど、となりに はっきりした空白がある、という状態です。
TOPIC 4
原価がほとんど無い。だから利益率が高い
12,000円個人の店むけ
契約300件まで
24,800円いちばん売れる想定
契約1,500件まで
49,800円複数拠点の乗合むけ
件数の上限なし
かかるお金は、AIの利用料(1店あたり月500〜1,500円)とLINEの通信費くらい。だから利益率が80%を超える。
サポートもLINEのチャットと動画で足りる設計にすれば、ひとりで100社以上を見られます。海外のAgencyZoomが月200ドル超でやっていけていることを考えると、この値段とこの原価なら十分に成り立ちます。
ただし日本の中小の代理店は「月に数万円が上限」という声も多いので、入口のプランはあえて安くしてあります。
TOPIC 5
法律の壁が、そのまま売りになる
保険には「意向把握・確認義務」というルールがあり、お客さんの意向に合わない勧誘は禁止されています。だからAIが書いた文をそのまま送るのは危ない。
そこで、必ず担当者が承認してから送る。すると副作用として、「いつ・誰に・どんな確認をしたか」のやりとりが全部ログとして自動で残ります。これは募集文書のルールに対応するうえで、地味だけれど価値の高い機能になります。守りのための制約が、そのまま売り文句に変わるわけです。
意向把握・確認義務 = 保険を売るとき、お客さんが何を望んでいるかを聞いて、それに合った商品をすすめたと確認・記録しなければいけない、という決まり。