⚡ LAGLESS PORTAL🗽 アメリカ最前線 ①2026-10-12 (月)バックナンバー
🗽 アメリカ最前線 ①

相談9万3千件・罰金525ドル。ニューヨーク市が「解約のしにくさ」に値札をつけました

きょうの結論

「入るのは簡単、出るのは大変」に、はじめて罰金がつきました。日本も同じ線を引こうとしていて、相談件数はむしろ日本のほうが深刻です。線が引かれてから動くのでは遅く、引かれる前に自社の画面を測っておくのがいちばん安い準備です。

TOPIC 1

申込みは3分、解約は電話だけ。そこに値札がつきました

申込み ウェブで完結。3分で終わる 画面は1枚、クリックは数回 解約 電話だけ。しかもつながらない 引き留め画面を何段も通らされる 10月1日施行:解約は申込みと同じくらい簡単に。同じ経路で受け付けること 目立たなくする/電話を切る/認めない/不当に遅らせるのは禁止 制裁金は 1回目 525ドル → 2回目 1,050ドル → 3回目以降 3,500ドル この差に罰則
引き留めの提案は許されますが、短く、簡単に飛ばせるものに限られます。
93,065件日本の定期購入の相談(2025年度)
12.9%解約をあきらめた高齢者の割合
525ドル1回目の制裁金(約7.9万円)

ニューヨーク市の「Click to Cancel」規則が10月1日に施行されました。市の説明では、全米の自治体で初めてだそうです。金額は小さく見えますが、誤解を招く表示は1つずつ別の違反に数えられることがあり、最初に解約しようとした時点より後の請求は返金を命じられます。市は、この規則で消費者が節約できる額を年32億〜244億円と見積もっています。

ダークパターン = 利用者が自分の不利になる選択をするように、わざと分かりにくく作られた画面設計のこと。
TOPIC 2

国が止まっているあいだに、地方が先に線を引いています

アメリカ 国の同名規則は2024年に確定したが 2025年7月に裁判所が手続上の理由で無効に 一方で約30の州が独自の法律を持つ そこに今回、市が加わった 日本 2026年1月に検討会、8月24日に中間案 2027年の通常国会への法案提出を目指す 8.0万 8.9万 9.3万 定期購入の相談件数 (2023→2025年度) いまの法律では、解約の手続を複雑にすること自体は直ちに違法とは言えません。 2022年の改正で義務になったのは、申込みの最終確認画面の表示まででした。つまり、これから線が引かれます。
サブスクの相談は2021年度の7,461件から、2025年度には2万147件へ。

日本の中間案では、解約について「契約の手続に比べて、合理的な理由なく過度に複雑な解約手続を課すこと」と「解約を不当に遅らせること」を違法にする方向が示されました。例として挙がっているのは、申込みはウェブで完結するのに解約は電話だけ、解約ページが見つけにくい、いくつもの引き留め画面を通らないと終わらない、という設計です。あなたの会社の画面に、心当たりはないでしょうか。

TOPIC 3

道具は「引き留める側」からしか育っていません

もうある道具 ・解約の受付をチャットボットで処理 ・返品やキャンセルを自分で完結 =事業者が解約を減らすための道具 まだ無い道具 ・申込みと解約の手間を測る ・解約の申出を記録として残す ・基準に合う画面に差し替える 難しいのは技術ではなく、解約を減らしたい事業者に「解約しやすくする道具」を買ってもらうことです。 法律ができれば話は変わります。違法かどうかの例はガイドラインで随時更新される方針なので、 一度直して終わりにはなりません。市場は仮の計算で約90億円。 空白
「申込みは何クリック、解約は何クリックか」を測るところから、道具がありません。

あわせて、契約を見つけて代わりに解約してくれる米国のサービスは、会員1,000万人超を掲げています。日本でも法改正が進めば、解約の代行はやりやすくなるはずです。

TOPIC 4

米国2,430万人、日本33万人。やりたい人は1,189万人います

米国の競技人口 日本の競技人口 日本で「やってみたい」 2,430万人 33万人 1,189万人(今の36倍) 米国は前年から22.8%増、3年で171.8%増。テニスの2,730万人にもう少しで並びます。 日本でプレーしている人の割合は0.64%。ゴルフ5.63%、テニス2.69%と比べて一桁小さい数字です。
知られていないだけで、内容まで知っている人の74.1%が興味を示しています。

ピックルボールは、テニスより小さなコートで、穴の開いたボールを板のようなラケットで打ち合うスポーツです。足りないのは場所でした。プレーした場所は公共の体育館が49.5%、テニスコートが37.9%で、専用コートは30.1%。都内の専用コートは10か所ほどだそうです。今年に入って企業が動き始め、池袋に7面の専用施設が発表され、競技団体は4月にひとつになりました。

TOPIC 5

足りないのはコートと、「見てくれる人」です

スマホを横に置く 月7.99ドルから 枠の中に入って 1球だけ打つ 推定の実力値と技術の点数 「次に直すこと」を1つだけ 解析は端末の中で行い、動画は外に出ません 日本で作るなら、アプリ単体で売るより専用施設や体験会と組むほうが現実的です。市場は仮の計算で約100億円。 置く 打つ
長い統計の一覧ではなく「1つだけ」返すところが、よく考えられています。

作ったのは1人の開発者で、レッスンは高く、自分を撮るだけでは何が悪いのか分からなかったと書いています。日本では、初回の体験・自宅や壁打ちでの練習・再来場をつなぐ役が空いています。現役のテニスプレーヤーの72.5%が興味を示していますから、最初のお客さんはテニスからの転向組になるでしょう。

TOPIC 6

くせ毛を気にする人は44.5%、活かせている人は7.96%です

気にしている 活かせている 44.5% 7.96% あふれている道具 くせ毛を「別の髪に変える」もの (ストレートアイロン・縮毛矯正) 学ぶべき仕組み とかしながら、決まった量を、 温めて、むらなく塗る 本体250ドル・詰め替えは2個40ドル。本体より詰め替えで稼ぐ形です。市場は仮の計算で約50億円。
悩んでいる人は半分近くいるのに、活かせている人は1割もいません。

米国の創業者は、自宅を売り退職金の口座を解約して資金を用意し、製品になるまで約5年かけました。1回に使う剤の量といった基本的なデータが世の中になく、自分たちで調べたそうです。ただし、強く縮れる髪に限って作られた製品なので、日本人に多い「波打つ・広がる・うねる」髪にはそのまま持ってこられません。学ぶべきなのは製品ではなく仕組みのほうです。

きょうの3つに共通するのは、すでに困っている人がたくさんいて数字もそろっているのに、道具がまだない分野だということです。とくに解約の話は時間が限られています。線が引かれる前に、自社の申込みと解約を実際に操作して、クリック数と画面数を表に書き出してみてください。

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