📈 今日のグロース研究
広告14日で31件、有料は「数件」。主力機能をClaudeに食われた個人開発者が、製品を裏返して残したのは「生成できないもの」だった
きょうの結論
AIが作れるもの(生成)は誰の商品でもなくなる。残るのは、どこかに置いておかなければならないもの(状態)。日本は電子帳簿保存法とインボイス制度が「消せない記録」を法律で要求しているので、この置き場の値打ちが構造的に高い。
TOPIC 1
「競合に負けたのではない。モデルに負けた」
MCPのURLを1本、ツール30個ぶんを無料公開。ランディングページと無料トライアルのファネルを丸ごと捨てた。
31件1日100ドルの広告を14日回して得たサインアップ
30個無料で公開したMCPツールの数
数件現在の有料アカウント(本人開示)
Product Huntで6位・141票を取ってローンチした契約書ツールが、半年でClaudeに追い抜かれました。中核機能はプロンプト1本になり、フリーランサーは全員すでにClaudeを開いています。まだ勝ったとは言えない段階ですが、棚卸しの問いそのものが誰にでも使えます。
MCP = 外部の道具をAIチャットの中から直接呼び出すための共通の差し込み口。ユーザーはClaudeに話しかけるだけで、その会社のサービスを操作できる。
TOPIC 2
何週間も悩んで固定した、たった1行のルール
下書きを書くのは安くなった。高いままなのは、人が確認する前に自分の名前で何かが出ていくこと。
日本でこの型を考えると、条件はむしろ良くなります。請求・契約・押印・入金消込・勤怠・在庫は、どれも「消せない」「改ざんできない」ことが法律で要求される領域です。状態の置き場としての値打ちが、制度によって底上げされているのに、そこにMCPで蓋をした国産サービスはまだほとんど見当たりません。
TOPIC 3
ローンチ日に数百サインアップを作ったのは、半年前から住んでいた場所
Xはフォロワー3人から。500人でもインプレッションは100未満。それでも毎日、他人の投稿に1日40〜50件の返信を積んだ。
2年半で4つのAIプロダクトを作って全部立ち上がらなかった人の、5作目です。いまは月商およそ$12.5k。変えた点はひとつだけで、自分が毎日困っていることから始めたことでした。MVPは2週間、公開から48時間で最初の課金顧客がつきました。
TOPIC 4
別々の2人が、別ルートで同じ結論に着いた。「安さを武器にするな」
PostFastの人はマーケティングが心底嫌いで、SEOだけを掘って半年で黒字化した。顧客はほぼ全部そこから来ている。
両者が挙げる「堀」の中身も一致しています。記録と、時間のかかる手続きです。PostFastはSNSのAPI利用審査に1件20〜30日、却下されればさらに20日超。頭が良ければ短縮できる種類のものではありません。日本は審査・許認可の壁がむしろ厚い国なので、これはそのまま指針になります。
TOPIC 5
45分かけて神対応したら、二度と戻ってこなかった
相手のアカウントを開き、DBを掘り、configを手で書き換え、手順書まで書いた。反応はゼロだった。
この失敗から抜き出せる処方箋は、どれも半日で実装できます。空のステートは自由なキャンバスではなく白紙の答案用紙。60秒のLoomが40分のサポートに勝つ。そしてUIの中に無い説明は、存在しないのと同じです。今回DMを送ってきた人は「わざわざ聞いてくれた稀な5%」で、その5%すら離脱しました。
ゴースト(音信不通) = 返事が来なくなること。失礼をしているのではなく「この製品は、要求する手間が見合いません」という最大級のフィードバック。
TOPIC 6
Product Huntは「総量は増えたが、1本の取り分は減った」
読み取るべきは1つ。Product Huntは「一発で当てる場所」から「他の施策の一部」に戻った。
今週だけで、配布の入口を自社の画面から「顧客がすでに開いているAIクライアント」へ移した例が3つ並びました。共通しているのはダッシュボードを作らない、あるいは捨てるという判断です。単発ではなく、方向として固まりつつあります。