⚡ LAGLESS PORTAL📈 今日のグロース研究2026-09-11 (金)バックナンバー
📈 今日のグロース研究

週末2日・広告費0円で有料トライアル13件。入口を「一段ずらした」3人の話

きょうの結論

みんなが立っている場所は、もう焼け野原になっている。LPではなくAIの内側へ、自社ブログではなく第三者の比較記事へ、コミュニティではなく不満のログへ。

TOPIC 1

LPを作り込むのをやめて、AIアシスタントの内側に置いた

① MCPサーバーとしてプロダクトを公開 ② OAuthでワンクリック接続 ③ コネクタディレクトリに申請 土曜に作業して、日曜にはこうなっていた 109 訪問 → 41 サインアップ → 13 件の有料トライアル 費用 $0 ※ Samuel Rondot 氏の自己申告値。訪問元の内訳と、その後の継続率は開示されていない
3手順のうち、効いているのは真ん中のOAuthだった。
13件週末2日で得た有料トライアル
$0かけた広告費
約半数ChatGPTが勝手にブランド名を足すプロンプトの割合
MCP = AIアシスタントに外部の道具やデータをつなぐための共通規格。つないだ相手の機能を、チャット画面の中からそのまま呼び出せるようになる。
TOPIC 2

MCPを公開しただけでは、もう差がつかない

1年半で200倍に増えた。だから「公開しました」には価値がない 約50 約8,000〜12,000 2024年11月 2026年 第2四半期 公開数 ところが ── コミュニティ製サーバーの導入失敗率は 30〜50% ディレクトリで見つける つなごうとしてつながらない ← 離脱 OAuthならここが消える
APIキーの手貼りで止めると、3回に1回から2回に1回は「つながらない」で終わる。

ディレクトリ掲載は、OAuthとセットになって初めて獲得ファネルになります。しかも棚そのものに信用があり、ユーザーが一日中開きっぱなしにしている画面の内側です。検索してもらう必要も、LPに来てもらう必要もありません。

日本で空いているのは「日本語・国内固有データ × ワンクリック接続」です。登記情報、路線と乗換、法令や条例、会計フォーマット、自治体のオープンデータ。英語圏の汎用サーバーが手を出しにくく、国内の実務で毎日使われるものばかりです。

TOPIC 3

ChatGPTは、あなたが言っていないブランド名を検索に足していた

「信頼できる オンライン小売は?」 あなたの質問 検索クエリに 分解(fan-out) オンライン小売 信頼 通販 評判 比較 〈大手ブランド名〉 レビュー ↑ 誰も言っていない名前が、ここで足される ユーザーからは見えない工程で、勝負がついている 頻度:ChatGPT 約半数のプロンプト / Google AI Overview 約20回に1回 / Claude それ未満 11,000超のプロンプトを分析。Visby の自社データで、第三者の追試はまだない
Cem Ozcelik 氏はこれを Topical Authority Injection(トピック権威の注入)と暫定的に名付けている。
fan-out query = AIが答えを作る前に、あなたの質問をいくつもの検索語に分解する処理。この分解結果は画面に出てこない。
TOPIC 4

従来のSEOと決定的に違うのは「レースに参加できているか」

競合と並ぶタイミングが、まるごと前にずれた これまでの検索 検索が走る → 同じ結果ページに全員が並ぶ → 1位を取りに行く戦いに意味があった AI検索 検索が走る前に「既定の答え」が決まる → そのリストに入っていなければ → そもそもレースに出ていない だから効くのは、自社ブログではなく第三者の比較記事 「◯◯ 代替」「◯◯ vs △△」── 注入されたクエリが取ってくるのは、そちらだから
あるコメント主の監査では、AIの回答に使われた20本の記事のうち自社は0本、競合1社が18本を占めていた。

コメント欄にもうひとつ有益な切り分けがありました。「名前は注入されるが引用されない」と「引用はされるが注入されない」はまったく別の問題だ、と。前者は学習データ側のカテゴリ連想、後者はページ品質。片方の対策をもう片方に打っても時間の無駄になります。

日本語圏には、この種の一次データがほぼ存在しません。会計SaaS、勤怠管理、名刺管理、ECカート、予約システム。「非ブランド系の質問でAIは誰の名前を足すのか」を手元で検証して日本語で公開すれば、その記事自体が引用される側に回ります。

TOPIC 5

唯一まともに返事が来た場所は、競合の★1〜2レビュー欄だった

「顧客がいる場所」は、同じことを考えた人たちで焼け野原になっていた 公式フォーラム 開発者の宣伝は禁止。書けばBAN Facebookのマーチャント群 代理店で溢れ、誰も返信しなくなった 競合アプリの ★1〜2 レビュー欄 ・課題を持っている ・すでに何かに課金している ・返信したくなる程度に苛立っている 導線は、えげつないほど単純だった ×「御社のようなECサイト向けに」  = 知らない誰かからの営業 ○「"在庫同期が1日1回"と  書かれていましたが」= 不満への返答
レビュー本文の言葉をそのまま引用して1通目を書き出すと、メールの性質そのものが変わる。

同じスレッドには、Redditで構造的に同じことをしている人もいました。スレッドを立てるのではなく、キーワード単位で返信を張り込む。広く書いた投稿はROM層の「面白いね」票を集めるだけで、意図を持ったダウンロードにはつながらないからです。

日本語のレビュー欄は、まだ誰も掘っていません。App Storeの★1〜2、Google Playの低評価、BASEやShopifyの日本語アプリ、価格.comの書き込み。宣伝ではなく困っている人への回答から始まるので、国内の文化とむしろ相性がいい。ツールを作る必要すらなく、日次でスプレッドシートに溜める運用から今日始められます。

TOPIC 6

おまけ:当たった1型を300回まわす、ローンチ日は大手を避ける

同じ週なのに、1位の得票数が3倍以上ちがう 511票 466票 155票 9月8日 9月9日 9月10日 iPhone Duo・AirPods 5 ・Suno v6 と同日 1位の 得票 曜日より「その週の大型発表とぶつかっていないか」のほうが効いている
Hunted.Space 集計の公開値。個人開発は、大手の告知日を避けるだけで相対順位が上がる。

Post Bridge の Jack Friks 氏は、当たったTikTokのフォーマットを300回使い回したと語っています。再生数が落ち始めるまで部分だけを差し替え続け、その1型からあるアプリに3万件超のダウンロードが流れ込みました。いきなり300回を目指す必要はなく、まず「何回目で落ちるか」を測るのが目的です。

明日からの一歩:競合の日本語★1〜2レビューを30件コピーして1枚のシートに貼り、「不満の語句」で分類する。最多の3語を、言い換えずにそのままLPの見出しとストアの第1スクリーンショットに置く。

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