⚡ LAGLESS PORTAL💡 今日の事業アイデア2026-10-06 (火)バックナンバー
💡 今日の事業アイデア

粗利94%・原価の半分は決済手数料。「開示を読んで届ける」だけの米国SaaSは、日本だとデータ代が月1.65万円で済む

きょうの結論

この会社がやっているのは「公開情報を読んで、短くして、通知する」だけです。日本は一次データが無料から月1.65万円で手に入るので、同じ構造をもっと安く作れます。ただし売れる機能ほど、法律の線に近づきます。

TOPIC 1

やっているのは「公開の数字を集めて、3つの形に変える」だけ

SNSの言及量 サイトのアクセス推定 アプリのDL数推定 求人の掲載数 決算に出る前の、先行指標 集める 整形して 要約する 変える スコア アラート ポートフォリオ所見 月額 個人 投資家 集客はニュースレターと自社の株式ニュースサイト。有料広告はほぼ使っていません。 売上の約83%がアプリの月額。残りはスポンサー枠です。 機関投資家が当たり前に使うデータを、個人が買える値段に落としただけ。
中身は「公開データを取ってきて、整形して、通知する」。独自のAI基盤のようなものは出てきません。
94%粗利率(売主の自己申告)
15,800ドル先月の売上(約237万円)
4%年あたりの成長率。3年で止まりかけています

米国フロリダの個人開発者が2023年10月に始めた株式データSaaSが、いまM&Aマーケットプレイスに売りに出ています。直近12か月の売上は約4,000万円、利益は約2,700万円。顧客数は500〜999で、創業から3年が経っています。

オルタナティブデータ = 決算書より先に動く数字。求人を急に増やした会社、アプリが伸びている会社を「数字が出る前」に見つけるための材料です。
TOPIC 2

粗利94%の中身は「データ代・サーバー代・決済手数料」しかない

日本版を作った場合の原価(売上200.7万円の月) 決済手数料 72,252円 データ代(J-Quants) 16,500円 LINE通知 16,500円 AIの要約 18,000円 サーバーほか 20,000円 原価の合計 143,252円 = 残る粗利は 186.3万円(92.9%)。自分の人件費は入っていません。
橙色が決済手数料。原価のおよそ半分はStripeに払うお金で、データ代は月1.65万円しかありません。

粗利が高いこと自体より、なぜ高いのかを分解するのが大事だと思います。在庫も人件費も広告費も、構造的に要らない設計になっているからです。原価の主役が決済手数料になっているビジネスは、売上が伸びても原価が比例して増えません。

TOPIC 3

日本で作ると、原価はむしろ下がる

米国でつくる データベンダーへの支払いが 固定費としてのしかかります 粗利94%は「それでも高い」という話 日本でつくる EDINET(有価証券報告書) 0円 J-Quants Light 月1,650円 J-Quants Premium 月16,500円 株価・財務・信用残・空売り比率まで、これで揃います 米国版が有料ベンダーに払っている部分が、日本では月1万円台で置き換わります
日本の一次データは公的に無料か、異常に安い。粗利94%を「データが安いから」という理由で再現できます。

ただし、米国版が追っている数字をそのまま持ってきても刺さりません。議員の取引記録や13F報告書にあたる開示が日本には無いからです。代わりに日本には、適時開示(TDnet)・信用残と空売り比率・株主優待の権利付最終日・新NISAの残枠という、個人投資家が毎日見ている数字があります。

適時開示 = 会社が「いま決まったこと」をすぐ出す決まり。1日に数百件流れてきて、個人投資家はPDFを開いて読む作業に時間を取られています。
TOPIC 4

国内は「無料」と「法人向け」に二極化して、真ん中が空いている

0円 月1,500〜4,000円 法人契約のみ 無料の財務DB 銘柄スカウター IR BANK ここが空白 開示の即時AI要約 LINE通知 NISA枠の管理 株探プレミアム 月2,780円 決算速報に強い 法人向け AlternaData xenoBrain 売るのは分析の深さではなく「見落とさないこと」。 持っている銘柄に何か起きたら、30分以内にLINEで届く、という形です。
「競合ゼロ」とは言えません。正確には「検索上位に同等の有料サービスが見つからない」という帯です。

無料の代替が強い市場なので、入口は月1,480円まで下げて「無料より少し払う」層を取り、全シグナルは月3,980円に積む設計になります。12か月で有料900人・月商200万円なら、米国版が3年かけた規模に1年で並ぶ計算です。

TOPIC 5

いちばん売れる機能が、いちばん危ない機能

登録が要らない方向 ・誰でも買える分析ツールの販売 ・一般的な経済データの提供 ・計算式は全員に同じものを同時に ・条件と銘柄は本人が設定する 登録が要る方向 ・具体的な売買判断を続けて渡す ・有料会員だけに投資情報を配信 ・閉じた場で会員限定の売買情報 ・「情報提供です」と書いても免れない 「スコア上位を自動で通知する」機能 たぶん一番売れて、一番リスクが高い。作ってから考えられない種類の話です。 対策: 課金を始める前に、金融に強い専門家のレビューを必ず通す。工程に組み込んでおく。 行政が見るのは規約の文言ではなく、実際のサービス提供の実態です。
この案件の最大のリスクは技術ではなく、金融商品取引法の投資助言に当たるかどうかです。

今日からできることは2つあります。ひとつは自分の保有銘柄の適時開示を1週間だけ手で読むこと。1日に何件来て、PDFを開くのにどれだけかかり、本当に重要なのが何件かが数字で分かります。もうひとつはJ-Quants APIの無料プランを触ること。0円で登録でき、株価と財務がPythonから数行で取れる状態を自分の手で確認できます。

数字はすべて売主の自己申告で、第三者の監査を受けたものではありません。掲載情報には矛盾が3か所あり(ARRと先月売上の不一致、TTM売上の約8,600ドルのズレ、利益率67.2%から先月55.7%への低下)、企業名もP&L実物も未確認です。日本側の料金は一部が第三者記事に基づく概算で、為替は1ドル150円の固定換算です。会員数・転換率・ARPUは想定値で実績ではありません。特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。

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