⚡ LAGLESS PORTAL💡 今日の事業アイデア2026-09-15 (火)バックナンバー
💡 今日の事業アイデア

成長率マイナス18%でも15年黒字。200万円の見積書を月2万9,800円に置き換える「ポータルサイト構築」SaaS

きょうの結論

縮んでいるのは需要ではなく実装のほうだった。解約率3〜5%のまま15年続いたこのカテゴリは、日本ではいまだに200万円の受託見積もりしか選択肢がない。その真ん中が空いている。

TOPIC 1

成長率がマイナスでも、辞めない人が15年いる

2つの数字を並べると、答えは1つしかない 既存のお客さん 解約率 3〜5% のまま15年 → 離れていない 新しいお客さん 年間成長率 −18% → 来なくなった 需要は生きている。古びたのは中身だけ 技術構成は2011年のまま(Laravel / MySQL)
ゼロから需要を作らなくていい。この読み方ができると、探す対象が変わる。
75%純利益率(15年維持・公開値)
598万円年間売上($38.3K・公開値)
−18%年間成長率(縮小中)

カナダの小さなSaaSで、2011年創業。月商は40万円しかなく、しかも縮んでいます。買うには向きませんが、移植する側から見ると条件が良い案件です。売り手が挙げた売却理由も「時間不足」で、事業の限界とは書かれていませんでした。

解約率 = 毎月お客さんが辞めていく割合。3〜5%なら、道具として手放されていないという意味。
TOPIC 2

売っているのは「サイト」ではなく、ポータル運営の型

たとえば地元の不動産情報サイトを作るとき 掲載する企業 物件・求人・車両 入稿する ポータル 検索・管理画面・請求 条件で探す 閲覧者 問い合わせが掲載企業に届く この一式を月額で貸すと、どうなるか お客さんが1社増えても、運営側のコストはほぼ増えない =これが利益率75%の中身。掲載件数が増えても原価は変わらない
対応カテゴリは不動産・自動車・求人・一般売買の4つ。テンプレート化して月額で提供している。

必要なものは、掲載情報の登録、条件での絞り込み検索、掲載企業が自分で入稿できる管理画面、問い合わせを届ける導線、掲載料の請求。全部を自分で作ると、それなりの開発になります。元サービスはこれを型にして貸しています。

TOPIC 3

日本の選択肢は3つだけ。真ん中が空いている

いま日本でポータルを立ち上げる方法 ① 制作会社に受託で作ってもらう 初期200万円から・最短2か月・保守は月1〜10万円 ② WordPressを魔改造する いちばん安い。ただし保守が属人化し、件数が増えると検索が重い ③ 海外のノーコードSaaSを使う 個人間売買むけの設計。日本語UI・国内の決済慣習・表示規制に非対応 空白:月額数万円で始められる、日本語ネイティブのポータル構築SaaS 検索した範囲では見当たらなかった。比較記事が「制作会社の費用相場」で埋まっている
受託は高すぎ、WordPressは属人化し、海外SaaSは商習慣に合わない。3つの間に穴がある。

「見当たらなかった」までしか確認できていないので、既存サービスがある可能性は残ります。それでも日本でこの話題が今も費用相場の解説記事で埋まっていること自体が、SaaS化されていない証拠だと考えました。

TOPIC 4

面倒な規制こそが、いちばん固い参入障壁になる

業種ごとに「無いと掲載してはいけない項目」がある 不動産 宅建業の免許番号 取引態様の明示 求人 労働条件の明示 2024年の改正で項目追加 中古車 走行距離 修復歴 必須項目が埋まっていなければ、公開をブロックする 受託だと制作会社の中に知見が閉じる。海外SaaSは当然もっていない。 一度テンプレートにすれば、全テナントに効き続ける = SaaSの資産になる
「あったほうがいい機能」ではなく「無いと載せられない項目」。だから手抜きができない。
テナント = このSaaSを借りてポータルを運営する人。地域メディアや業界団体などが想定顧客。
TOPIC 5

もう一つの壁は、日本の「お金の回し方」

掲載料の集め方 海外SaaSが想定している形 カードを登録して自動引き落とし 以上 日本のB2Bで実際に必要な形 月末締め翌月末払い・銀行振込 請求書後払い・インボイス対応 ここが標準機能に無いだけで「使えない」と判定される 地味な機能だが、契約の可否を決めるのはたいていこちら側。 価格の比較相手は他のSaaSではなく「受託200万円+保守月1〜10万円」に置く。
「保守費だけでポータルが持てます」という説明が成立する。日本市場でだけ使える価格訴求。

日本向けに外せない機能はもう少しあります。表記ゆれ辞書と住所の正規化を含む日本語検索の作り込み、反響通知のLINE連携、写真やチラシから下書きを作るAI入稿アシスト、そして掲載企業へ「今月◯件の問い合わせ」を自動で送るレポートです。

TOPIC 6

24か月でMRR399万円。客数ではなく単価で差をつける

月々の売上(MRR)の見込み・すべて推定値 9.9万 43.2万 140万 256万 399万 3か月 6か月 12か月 18か月 24か月 5社 18社 55社 95社 140社 140社は元サービスの51〜100社と同じオーダー。単価が約10倍違うだけ。営業利益率は24か月目で約75%。
ライト月9,800円/スタンダード月29,800円/プロ月79,800円の3段。日本版の数字はすべて推定。

今日からできる一歩は、自分の地元か前職の業界で「専門の検索サイトが無い領域」を1つ選び、掲載候補の事業者を20社スプレッドシートに書き出すことです。そのうち3社に「払ってでも載りたいか」を聞く。コードは1行も要りません。勝負のほとんどはそこで決まります。

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